【大山祇神社】8年越しに参拝できた伊予国一宮|生樹の御門・奥の院・御朱印まで(愛媛・大三島)
大山祇神社 参拝のポイント
- 大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)は、愛媛県今治市の大三島に鎮座する伊予国一宮で、古くから「日本総鎮守」と称えられてきた古社です
- 旧社格は国幣大社で、四国で唯一の国幣大社でした
- 境内の中央には、樹齢約2600年と伝わる御神木「乎知命御手植の楠(おちのみことおてうえのくすのき)」がそびえています
- 境外にある「生樹の御門(いききのごもん)」は樹齢約3000年といわれる大楠で、根元の洞をくぐって奥の院へお参りできます
- 御朱印は神札授与所でいただけます。私は書き置きでいただきました
- 境内の参拝に加えて生樹の御門と奥の院までめぐり、滞在はおよそ30分でした


8年越しに叶った大山祇神社への参拝
2026年8月13日、15時頃。しまなみ海道を車で渡り、大三島の大山祇神社に到着しました。
鳥居の前に立ったとき、まず込み上げてきたのは「ようやく来られた」という気持ちでした。
実はこの神社、2018年に一度訪れようとしたことがあります。そのときは松山まで来ていたのですが、台風が接近していて、急いで空港に向かわないと飛行機が欠航してしまうという状況に。大山祇神社への参拝はあきらめるしかなく、心残りのまま愛媛をあとにしました。
あれから8年。この日はよく晴れていて、青空の下、とても広い境内を気持ちよく参拝することができました。長いあいだ心のどこかに引っかかっていた場所だからこそ、一歩ずつ参道を進む時間がいつもより特別に感じられました。
大山祇神社とは?伊予国一宮・日本総鎮守の由緒
御祭神は大山積大神
大山祇神社の御祭神は、大山積大神(おおやまづみのおおかみ)一座です。天照大神の兄神にあたり、山の神々の親神とされています。また、天孫・瓊々杵尊の妃となった木花開耶姫の父神でもあります。
山の神であると同時に海上安全の守護神としても信仰され、さらに多くの武将から崇敬を集めた武の神としても知られています。
社伝によると、大山積大神の子孫である小千命(乎知命、おちのみこと)が、瀬戸内海の要衝である大三島に祖神を祀ったのが始まりとされます。その後、養老3年(719年)に現在の地へ遷座したと伝えられています。


旧社格は四国唯一の国幣大社
平安時代の『延喜式』神名帳では名神大社に列し、のちに伊予国一宮とされました。大正時代には国幣大社に列せられ、これは四国で唯一のことでした。現在は神社本庁の別表神社です。
また、朝廷から「日本総鎮守」の号を賜ったと伝えられ、今もこの尊称で呼ばれています。
全国の三島神社・山祇神社の総本社
大山祇神社は、全国に一万社余りあるといわれる山祇神社や三島神社の総本社とされています。日本の各地に分社が広がっていることからも、古くから篤い信仰を集めてきたことがうかがえます。
晴れ渡る広い境内を参拝|参拝者の多さに人気を実感
総門から拝殿へ
境内に入ってまず感じたのは、とにかく広いということでした。晴れた空の下、ゆったりとした境内を歩いていると、それだけで気持ちが晴れやかになっていきます。
この日は参拝者もとても多く、境内のあちこちで手を合わせる人の姿がありました。島にある神社でありながら、これだけ多くの人が訪れていることに、大山祇神社の人気の高さをあらためて実感しました。
御神木「乎知命御手植の楠」
境内の中央に立つのが、御神木の「乎知命御手植の楠」です。小千命が手植えしたと伝えられ、樹齢は約2600年といわれています。
境内に残るクスノキの古木は「大山祇神社のクスノキ群」として、1951年(昭和26年)に国の天然記念物に指定されています。
この御神木には、息を止めたまま周りを3周すると願いが叶うという言い伝えもあります。今回は試しませんでしたが、気になる方はぜひ挑戦してみてください。


拝殿・本殿
拝殿と本殿は、いずれも国の重要文化財に指定されています。8年越しの想いを胸に、ようやく拝殿の前で手を合わせることができました。
境内には国宝や重要文化財の武具を多数収蔵する宝物館もあります。今回は入館しませんでしたが、甲冑や刀剣の奉納で知られる大山祇神社ならではの施設なので、時間に余裕がある方は見学を予定に入れておくとよいでしょう。



生樹の御門と奥の院へ足をのばす
参拝のあとは、境外にある生樹の御門と奥の院まで足をのばしました。
生樹の御門とは
生樹の御門は、奥の院への参道にあるクスノキの巨木です。樹齢は約3000年、根回りは約30mにもおよび、愛媛県の天然記念物に指定されています。
幹の根元には自然にできた大きな空洞があり、これを門に見立てて、くぐり抜けて奥の院へお参りしていたことから「生樹の御門」と呼ばれるようになったといわれています。この洞をくぐると不老長寿のご利益があるともいわれています。
私も根元の洞をくぐってみました。生きている木の中を通り抜けて先へ進むという体験はなかなかできるものではなく、3000年という時間を生きてきた木の大きさを、文字どおり身をもって感じるひとときでした。



奥の院
生樹の御門の先にあるのが奥の院です。明治初期に神仏分離が行われるまで大山祇神社に附属していた神宮寺の奥の院で、神宮寺そのものは現存せず、奥の院だけが残されています。
本社のにぎわいとはまた違った雰囲気のなかでお参りでき、大山祇神社の長い歴史の一端に触れたような気持ちになりました。


行き方のポイント
生樹の御門と奥の院は、大山祇神社の境内からいったん外へ出た先にあります。拝殿からは徒歩で5分から10分ほどで、道中には案内の標識もあります。
境内だけで帰ってしまう方も多いようですが、少し歩くだけで行けるので、参拝の際はぜひあわせて訪れてみてください。
※内部リンク候補:同日に参拝した備後国一宮・素盞嗚神社の記事、ほかの一宮巡りの記事
大山祇神社の御朱印|書き置きをいただきました
御朱印は、神札授与所でいただけます。授与所の受付時間は9時から17時までです。
今回、私は書き置きの御朱印をいただきました。「延喜式内社 伊豫國一宮」「日本総鎮守大山祇神社之印」の印が押された御朱印で、8年越しの参拝の証として大切にしたいと思います。
初穂料は500円とされています(※要確認:最新の初穂料は現地でご確認ください)。兜がデザインされたオリジナルの御朱印帳も授与されています。

大山祇神社の参拝情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 大山祇神社(おおやまづみじんじゃ) |
| 所在地 | 愛媛県今治市大三島町宮浦3327 |
| 御祭神 | 大山積大神 |
| 社格 | 伊予国一宮、旧国幣大社、別表神社 |
| 開門時間 | 日の出頃から17時 |
| 神札授与所(御札・御守り・御朱印) | 9時から17時 |
| ご祈祷受付 | 9時30分から16時 |
| 宝物館 | 8時30分から17時(入館は16時30分まで)、大人1,000円、大学生・高校生800円、中学生・小学生400円(海事博物館と共通) |
| 駐車場 | 鳥居脇に13台、ほか大三島藤公園駐車場などが利用可能 |
| 車でのアクセス | しまなみ海道・大三島ICから約7km |
| バスでのアクセス | JR今治駅前からバスで約65分、「大山祇神社前」下車。本州側からはJR福山駅から高速バス「しまなみライナー」で大三島BSへ、路線バスに乗り換えて約12分 |
| 電話 | 0897-82-0032 |
※料金や時間は変更される場合があります。お出かけ前に公式情報をご確認ください。
よくある質問
大山祇神社の参拝の所要時間は?
私の場合、境内での参拝に加えて生樹の御門と奥の院までめぐり、滞在はおよそ30分でした。宝物館も見学する場合は、さらに時間に余裕をみておくと安心です。
生樹の御門へはどうやって行けばいいですか?
大山祇神社の境内からいったん外へ出て、徒歩5分から10分ほどです。案内の標識があるので、それに従って進めば迷わずにたどり着けます。
大山祇神社の御朱印は何時までいただけますか?
神札授与所の受付時間は9時から17時です。私は15時頃に到着しましたが、余裕をもっていただくことができました。
大山祇神社にはどんなご利益がありますか?
御祭神の大山積大神は、山の神、海の神、武の神として信仰されてきました。生樹の御門の洞をくぐると不老長寿のご利益があるともいわれています。


まとめ|8年越しの参拝と、帰り道の瀬戸内海
2018年に台風で断念してから8年。ようやく訪れることができた大山祇神社は、青空の下に広い境内が広がる、たくさんの人に愛されている神社でした。
日本総鎮守として長い歴史を持つ本社への参拝はもちろん、境外の生樹の御門をくぐって奥の院までお参りできたことで、大山祇神社の奥深さをより感じることができました。参拝の際は、ぜひ生樹の御門と奥の院まで足をのばしてみてください。
大三島からの帰り道には、瀬戸内海のきれいな海に立ち寄り、少しのんびりしてから帰路につきました。念願の参拝を終えたあとに眺める穏やかな海は、旅の締めくくりにぴったりのひとときでした。



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