
都会の森がアートで息づく 「Hibiya Art Park 2025」体験記
はじめに 2025年4月27日、東京都立の日比谷公園で開催中のアートイベント「Hibiya Art Park 2025」に足を運びました。本イベントは、東京都が推進する「花と光のムーブメント」の一環として行われており、2024年に初開催されて大きな反響を呼んだ屋外アート企画の第2弾となります。 昨年は「Pl...
はじめに 2025年4月27日、東京都立の日比谷公園で開催中のアートイベント「Hibiya Art Park 2025」に足を運びました。本イベントは、東京都が推進する「花と光のムーブメント」の一環として行われており、2024年に初開催されて大きな反響を呼んだ屋外アート企画の第2弾となります。 昨年は「Pl...
桜が散る4月下旬、東京・麻布台ヒルズギャラリーで開催中の松山智一展「FIRST LAST」を訪れました。ニューヨークを拠点に活動する松山にとって、日本初の大規模個展となる本展には、約40点の多彩な作品が集結し、7つの章立て(屋外展示も含む)で構成されています。会場に足を踏み入れた瞬間から、全身を包み込むよう...
はじめに 2025年4月26日、原宿で開催中のロエベ「クラフテッド・ワールド展」に足を運びました。ロエベ史上初となる大規模展覧会は事前予約制・入場無料とあって大人気で、会場内は多くの来場者で賑わっていました。私自身、ロエベもスタジオジブリ作品も大好きなので、会場に入る前から期待で胸が高鳴ります。入り口からロ...
— 二条城「ソラリス」と映画『アンゼルム』を経て、二つの絵と向き合う時間 — はじめに:二つの絵との静かな対話を求めて 京都・二条城で開催中の大規模展「アンゼルム・キーファー:ソラリス」で味わった圧倒的な体験が、まだ記憶に新しく残っています。歴史ある空間に響く崩壊と再生のイメージに心揺さぶられ、作品世界に深...
先日、上野の東京国立博物館・表慶館で開催中の特別展「浮世絵現代 Ukiyo-e In Play」に行ってきました。表慶館は明治時代創建の重厚な洋風建築で、そこに足を踏み入れると、まるでタイムスリップしたような不思議な感覚に包まれました。江戸時代から受け継がれてきた木版画の技術と、現代アーティストたちの感性が...
はじめに 東京・谷中。細い路地の奥に、静かに佇む「SCAI THE BATHHOUSE」があります。かつて銭湯だった建物を改装したこのギャラリーは、天井が高く、どこか懐かしさを感じさせる独特の空気をまとっています。 ここで今、名和晃平さんの個展「Sentient(センシエント)」が開催中です。 名和さんとい...
コレクション2 記憶と身体のあいだにたちすくむ、静かなアートの対話 はじめに:やり直しではなく、見つめ直すということ 「Undo(取り消す)」と「Redo(やり直す)」——このふたつの言葉は、コンピュータ上の操作のように簡単にできるものではありません。けれども、私たちの人生や記憶、そして身体や関係の中にも、...
― 境界を超えて“生きていること”を見つめ直す、現代美術の最前線 はじめに:ボルタンスキーの記憶とともに、美術館へ向かう 大阪・中之島の国立国際美術館で開催中の特別展「ノー・バウンダリーズ」。そのテーマは、現代社会に存在するさまざまな“境界”。国や民族、ジェンダー、記憶、時間、制度――。私たちは日々、目に見...
はじめに 2025年4月12日、春の京都で開幕した「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2025」。今年も京都各地で10ヶ所以上にわたる展示が繰り広げられ、初日に一日かけてじっくりと巡りました。 この記事では、その中から特に印象的だった両足院と東本願寺、2つの寺院を舞台にした展示について紹介します。 ...
KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2025|HUMANITY はじめに|桜が彩る春の高瀬川、写真と建築が語り合う空間へ 4月中旬、京都・三条の高瀬川沿いでは桜が満開を迎え、川面を覆うように咲き誇る花々が、通りをやさしく包み込んでいました。そのほとりに佇むコンクリート打ちっぱなしの建築──TIME’S...