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新宿の夜が「光のアートパーク」になった夜|TOKYO LIGHTS 2026 体験記

2026年5月24日、18時30分。新宿中央公園に着いたとき、空はまだ淡い水色を残していました。日中の熱がゆっくり引いていく時間帯、芝生の上には小さな子どもを連れた家族や、カメラを抱えた人、英語や中国語で話す旅行者たちが、思い思いに散らばっています。まだ照明は本気を出していません。けれど、それがよかったんで...

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箱根ポーラ美術館「SPRING わきあがる鼓動」体験記|名和晃平が初めて語った《PixCell》誕生25年の全史

2026年5月23日、箱根の山に薄く霧雨が降っていました。仙石原に向かう車のフロントガラスを、細かい雨粒が音もなく流れていきます。5月下旬とはいえ標高約700mの仙石原はかなり肌寒く、新緑がしっとりと湿気を含んで、森全体が深呼吸しているような空気でした。 その日、私はポーラ美術館で開催中の展覧会「SPRIN...

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マルタン・マルジェラ展|京都「白の余白」と東京「黒のビニール」、二つの個展は何を問うのか【2026年訪問レポート】

2026年4月18日に京都・タカ・イシイギャラリー京都、4月25日に東京・九段ハウス。一週間あけて、同じアーティストの個展を二つの都市で見てきました。 率直に言って、難解でした。それも生半可な「難解さ」ではなく、見終わったあとも数日間、頭の中に残り続けるタイプの難解さです。京都の白い空間に佇む彫刻を前にして...

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光と冥界、空間と作品の対話。ケリス・ウィン・エヴァンス展×「Obol」展、4月25日の記録

2026年4月25日、二つの展覧会をはしごしました。 一つは、草月会館1F 石庭「天国」で開催されていたケリス・ウィン・エヴァンスの個展。もう一つは、銀座メゾンエルメス ル・フォーラムで開催中のアンドリウス・アルチュニアンの「Obol」展です。 ジャンルも会場も異なる二つですが、両方に共通して感じたのは「空...

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「光の宿る場所」|黒蔵と茶室が語る写真と空間の対話|KYOTOGRAPHIE 2026 訪問記 10/10

2026年4月19日、午後1時すぎ。室町通に面した誉田屋源兵衛の暖簾をくぐると、外の喧騒がすっと遠のきました。坪庭の石畳を踏みしめ、奥へと進んでいくと、黒い外壁の蔵が現れます。「黒蔵」。大正時代に建てられた帯の老舗が守り続けるこの空間こそが、フェデリコ・エストルの展示会場でした。 その1時間後には、上京区の...

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記憶と影が立体になる瞬間|KYOTOGRAPHIE 2026 レボハン・カニエ「記憶のリハーサル」東本願寺 大玄関

2026年4月19日、朝10時。 東本願寺の大玄関に足を踏み入れたのは、開門直後のいちばん静かな時間帯でした。観光客がまだほとんどいない境内には、春の柔らかな空気が満ちていて、木造建築特有の静けさが漂っていました。 国内最大級の木造建築群が並ぶ荘厳な空間に、南アフリカ・ヨハネスブルグ出身のアーティスト、レボ...

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写真は静かに、しかし強く語る アーネスト・コール「House of Bondage」日本初公開|KYOTOGRAPHIE 2026

2026年4月18日、13時ごろ。京都市京セラ美術館の本館に入ると、南回廊へと続く通路に独特の空気が漂っていました。同じ建物の中で、同じ日に、森山大道とピーター・ヒューゴの展示も開かれています。訪れる人の足取りは自然と三方向に分かれていく、そんな会場です。 KYOTOGRAPHIEを訪れるのは、これで3年連...