現代アート

art

森美術館「ロン・ミュエク」展に行ってきた|全11作品を1点ずつ紹介【2026年体験レポート】

2026年8月9日、日曜日の午前中。六本木ヒルズ森タワー53階、森美術館で開催中の「ロン・ミュエク」展を見てきました。 この展覧会、実は少し前から狙っていました。というのも本展は事前予約の日時指定制で、オンラインで枠を見にいくたびに、希望の時間帯がだいたい埋まっている。「まあ次の週末に」と先延ばしにしている...

art

トニー・アウスラー展(TOKYO NODE)体験レポート|「技術と霊知のはざま」の不思議な空間

2026年8月9日、お昼過ぎ。虎ノ門ヒルズ ステーションタワーのエレベーターで45階まで上がりながら、正直こう思っていました。「これだけ独特な作品ばかりの展覧会だから、意外と空いているんじゃないかな」と。 その予想は、入口であっさり裏切られます。そこにいたのは、想像していたよりずっと若い人たち。しかも、けっ...

art

SPECTRUM 2076 AD 体験レポート|表参道GYRE GALLERYで名和晃平ら7作家が示した「50年後の美」

2026年6月14日、夕方の表参道。この日はすでに2つの展示をまわった後で、正直なところ足も目も少し疲れていました。それでも最後にどうしても寄りたかったのが、GYRE GALLERYの「SPECTRUM 2076 AD 来たる世界の意識体」です。閉館は20時。夕方から動いても間に合うギャラリーというのは、実...

art

ウルス・フィッシャー「間違い探し」体験記|本当に燃えていた蝋の自画像に驚いた午後(ファーガス・マカフリー東京)

2026年6月14日、日曜日の午後。表参道のファーガス・マカフリー東京に足を踏み入れると、フロアには私ひとりしかいませんでした。 このギャラリーには何度か訪れたことがあります。だから「入っていいのかな」という緊張もなく、気持ちを落ち着けて作品と向き合うことができました。ギャラリーは初めてだと少し身構えてしま...

art

箱根ポーラ美術館「SPRING わきあがる鼓動」体験記|名和晃平が初めて語った《PixCell》誕生25年の全史

2026年5月23日、箱根の山に薄く霧雨が降っていました。仙石原に向かう車のフロントガラスを、細かい雨粒が音もなく流れていきます。5月下旬とはいえ標高約700mの仙石原はかなり肌寒く、新緑がしっとりと湿気を含んで、森全体が深呼吸しているような空気でした。 その日、私はポーラ美術館で開催中の展覧会「SPRIN...

art

記憶と影が立体になる瞬間|KYOTOGRAPHIE 2026 レボハン・カニエ「記憶のリハーサル」東本願寺 大玄関

2026年4月19日、朝10時。 東本願寺の大玄関に足を踏み入れたのは、開門直後のいちばん静かな時間帯でした。観光客がまだほとんどいない境内には、春の柔らかな空気が満ちていて、木造建築特有の静けさが漂っていました。 国内最大級の木造建築群が並ぶ荘厳な空間に、南アフリカ・ヨハネスブルグ出身のアーティスト、レボ...

art

都市の中に現れたもう一つの現実 恵比寿映像祭2026、映像が身体と存在を映し出す瞬間

(2026年2月11日|東京都写真美術館・恵比寿ガーデンプレイス) 冬の澄んだ空気に包まれた2月の恵比寿。東京都写真美術館を中心に開催される「恵比寿映像祭」は、都市と映像、そして人間の感覚を静かに接続する特別な時間を生み出すフェスティバルだ。私がこの映像祭を訪れるのは、一昨年以来、今回で2回目となる。 20...

Fashion / Maison Art

カルティエの魔法に触れる サヴォアフェールと川内倫子が描く「職人という芸術」

2026年2月11日、銀座の静かな通りに佇むカルティエ 銀座2丁目ブティック「Maison de Panthère」を訪れた。ガラス越しに見える空間は、ブティックでありながら、どこか神聖なアトリエのような緊張感を纏っている。扉を開けた瞬間、外界の時間から切り離されたような静けさが身体を包み込んだ。 ここで開...