【豊島美術館】魅惑の空間で自然と調和するアートの楽園
香川県 豊島 瀬戸内国際芸術祭2022春会期
豊島美術館は、瀬戸内海を望む豊島唐櫃(からと)の丘に位置し、アーティスト・内藤礼と建築家・西沢立衛の共同作品です。かつては休耕田だった棚田を地元住民と共に再生し、その一部に水滴のような形状の建物が設置されました。約40×60mの広さと最高高さ4.3mの空間は、柱が一本もないコンクリート・シェル構造で設計されています。天井にある二つの開口部から、自然の風、音、光が直接室内に取り込まれ、自然と建物が共鳴する独特の空間が生まれています。
豊島美術館の内部空間は、「泉」というテーマを採用しています。一日中、至る所から水が湧き出す泉は、開口部から差し込む光や風、鳥のさえずり、時には雨や雪、虫たちとも共鳴し、観る者に無限の表情を見せてくれます。静かにその空間に身を委ねることで、自然との調和を感じ、地上の生命の喜びを実感することができるでしょう。
豊島美術館は、アートと自然が融合する魅力的な空間で、季節や時間によってさまざまな表情を見せてくれます。美術館を訪れた際には、ぜひその独特の空間を体感し、自然と一体となったアートの世界を堪能してみてください。
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