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横浜市 三渓園

三渓園は、生糸貿易により財を成した実業家・原三溪によって、1906年(明治39年)5月1日に開園された名所です。約17.5haに及ぶ園内には、京都や鎌倉などから移築された歴史的価値の高い建造物が並び、10棟が重要文化財、3棟が横浜市指定有形文化財に指定されています。

園内には、岐阜県ゆかりの桜が3種類もあります。特に、樹齢1500年余りと言われる国の天然記念物を親木にもつ「淡墨桜(うすずみざくら)2世」や、高山市にある樹齢450~500年余りと言われる古樹を親木にもつ「荘川桜(しょうかわざくら)2世」は圧巻です。さらに、星形の花弁が特徴の「柳津高桑星桜(やないづたかくわほしざくら)」など、9種類の桜が春の訪れから週ごとに移り変わっていきます。

そして、一年でもっとも華やかな光景を迎える春には、三渓園で桜のライトアップが行われます。例年、外苑の大池周辺の桜と古建築を中心にライトアップをおこない、幻想的な空間が演出されます。特に、ソメイヨシノや重要文化財の三重塔が大池に映りこんだ風景は、心安らぐひとときを楽しめます。

原三溪が「遊覧御随意」を掲げ、外苑を24時間無料開放するなど、「美しいものはみんなで一緒に楽しむもの」という想いが反映された三渓園。桜のライトアップは、この想いを象徴するようなイベントです。ぜひ、三渓園で美しい桜を楽しんでください。

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