東京都 国立新美術館

ダミアン・ハーストはイギリスの著名な現代作家として、30年を超える輝かしいキャリアの中で絵画や彫刻、インスタレーションなど多岐にわたるジャンルで表現し、芸術・宗教・科学・生死を探求してきました。彼の最新作である＜桜＞シリーズは、19世紀ポスト印象派や20世紀アクション・ペインティングの影響を受けつつ、独自の解釈で鮮やかな色彩の風景画を生み出しています。

1980年代から抽象絵画に取り組んできたハーストが、その探究を結集させた本シリーズは、巨大なキャンバスに描かれた桜並木が儚くも美しく、見る者を幻想の世界へ誘います。2021年にカルティエ現代美術財団で初めて発表され、好評を博しました。

そして今、春の訪れとともに満開の桜が見頃を迎える国立新美術館で、ダミアン・ハーストの大規模な個展が待望の日本初上陸を果たします。展覧会のために、107点からなる＜桜＞シリーズから作者自らが選んだ24点の大型作品が展示され、圧巻の空間を創り出すことでしょう。

この機会にぜひ、ダミアン・ハーストの魅力溢れる桜の世界に足を運んで、その息を呑む美しさを目の当たりにしてみてください。