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島根県 出雲市

日御碕神社は、神話に登場する二柱の神様、天照大御神と素盞嗚尊が祀られている、霊験あらたかな神社です。松林に囲まれた朱色の社殿は、まるで竜宮城のような美しさを醸し出しています。

島根半島の西端に位置する日御碕神社は、『出雲国風土記』に「美佐伎社」と記される歴史ある神社で、下の宮「日沉宮(ひしずみのみや)」と上の宮「神の宮」の上下二社からなります。両本社を総称して「日御碕神社」と呼ばれており、厄除けや縁結びのご利益があることで知られています。

花崗岩の鳥居の奥にある朱の楼門は、松林を背景に荘厳な雰囲気が漂います。楼門をくぐると、右手に「神の宮」があり、素盞嗚尊が祀られています。また、正面には下の宮「日沉宮」があり、天照大御神が祀られています。

日本神話に出てくる有名な二柱の神様が鎮座する日御碕神社は、桃山時代の面影が残る艶やかな神殿で、両本殿の内壁や天井には、狩野派や土佐派の絵師による密画が描かれています。また、彫刻も見事で、竜虎や鶴亀、松竹梅、三猿などが施されています。

稲佐の浜から日御碕灯台へ続く日御碕街道からは、日御碕神社全体を俯瞰することができます。青い日本海と緑の松林を背景に、朱の神殿は鮮やかさを際立たせ、その姿はまさに竜宮城のようです。

日御碕神社は、「日の本の昼を守る」伊勢神宮に対し、「日の本の夜を守る」とされ、古来より出雲は日が沈む聖地として認識されてきました。日御碕神社は、島根半島西端の日御碕に鎮座する古社で、厄除けや縁結びをご利益としています。

普通のお守りに加えて、「御神砂守」という砂のお守りがあり、厄払いにご利益があると人気です。朱い楼門をくぐると、正面に天照大神を祀る日沉宮があり、さらに右手の小高い場所に素戔嗚尊を祀る神の宮が建つ珍しい形式です。

現在の建物は、日光東照宮完成直後に徳川家光の命によって築かれ、桃山時代の面影をのこす貴重な神社建築です。両本殿とも朱塗りの社殿が美しく、日光東照宮を思わせるような見事な彫刻が施されています。また、内壁や天井には、狩野派や土佐派の絵師たちが腕を競いあった壮麗な壁画があります。

日御碕神社は、その美しい朱色の社殿と、日本神話に登場する二柱の神様が祀られていることから、観光客や参拝者に人気の神社です。厄除けや縁結びのご利益を求めて、多くの人々が訪れる日御碕神社をぜひ訪れてみてください。その美しい景観と神秘的な雰囲気に、心が癒されることでしょう。

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