【平安神宮】千年の歴史と京都の復興を祈る
京都府 平安神宮
平安神宮は、日本の古都・京都にある神社で、平安遷都1100年を記念して創建された。ご祭神は第50代桓武天皇と第121代孝明天皇が祀られている。ここでは、平安神宮の創建由緒や社殿について解説していく。
【創建の由来】
明治28年(1895年)、平安遷都1100年を記念して、遷都のおや神様である第50代桓武天皇をご祭神として創建された平安神宮。当時、京都は幕末の戦乱で荒廃し、明治維新によって事実上首都が東京へ遷ったことで、市民の心に大きな打撃が与えられていた。
そんな状況下で、京都を救ったのは、京都復興への市民の「情熱」と全国の人々の京都に対する「思い入れ」だった。教育、文化、産業、生活などすべての面において新しい京都が模索され、同時に古き良き京都の維持継承に力が注がれた。その熱意と一連の町おこし事業が見事に結実し、平安神宮が創建された。
【ご祭神】
第50代桓武天皇のほか、皇紀2600年にあたる昭和15年には、市民の懇意によって平安京有終の天皇、第121代孝明天皇のご神霊が合わせ祀られ、「日本文化のふるさと京都」のおや神様として広く崇敬を集めることとなった。
【社殿】
平安神宮の社殿は、桓武天皇が開かれた当時の平安京の正庁、朝堂院が約8分の5の規模で再現されている。明治28年(1895年)の創建当時に造営された大極殿、応天門、蒼龍楼、白虎楼、歩廊、龍尾壇などがある。
昭和15年(1940年)孝明天皇ご鎮座にあたり、本殿、祝詞殿、内拝殿、翼舎、神楽殿、額殿、内外歩廊斎館、社務所などが増改築され、これまでの社殿も大修理が行われた。また、昭和50年からは主要な建物の屋根葺替が行われ、この間51年に社殿の一部が災禍に会ったが、54年にはその復興もあわせて完成し、現在のような壮麗な社頭が整った。
訪れた方々には、約1200年前の平安京が生まれたばかりの風景を体感し、大宮人の気持ちを偲ぶことができるだろう。
【まとめ】
平安神宮は、平安遷都1100年を記念して創建され、第50代桓武天皇と第121代孝明天皇が祀られている神社である。京都復興のために尽力した市民の熱意や全国の人々の思い入れによって創建され、現在は「日本文化のふるさと京都」のおや神様として広く崇敬を集めている。社殿は、当時の平安京の朝堂院が約8分の5の規模で再現されており、訪れた人々には1200年前の風景を体感させることができる。
平安神宮を訪れることで、日本の歴史や文化の根源を感じることができるだろう。是非一度、京都の平安神宮を訪れて、その歴史や美しい社殿を堪能してほしい。
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