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山梨県 北口富士山浅間神社

北口富士山浅間神社は、山梨県富士吉田市上吉田に位置する神秘的な神社です。その歴史は古く、景行天皇の時代にまでさかのぼります。世界文化遺産にも登録されている富士山の北口登山道の起点にあり、多くの観光客や登山者に親しまれています。

この神社の祭神は、木花開耶姫命、天孫彦火瓊瓊杵命、そして大山祇神です。景行天皇40年(西暦110年)に、日本武尊がこの地を訪れ、富士山の神霊を拝し、「北方に美しく広がる裾野をもつ富士は、この地より拝すべし」と述べたことが、神社創建の始まりとされています。

北口富士山浅間神社の歴史は、古代から現代までさまざまな時代を経ています。当初、富士山は神のおわす山とされ、人々が入ることは禁じられていました。しかし、平安時代になると山岳信仰が普及し、修験道が広まりました。その中で、「登拝」という考え方が生まれ、富士山登山が盛んになりました。

富士講という団体も登場し、江戸時代には「江戸の八百八町に八百八講あり」と言われるほどに繁栄しました。その中で、村上講の村上光清師が、享保18年から元文3年までの6年間(1733~1738)にかけて、境内社殿の大造営を行いました。現存する社殿と境内構成のほとんどは、この時に定まりました。

北口富士山浅間神社には、仁和3年(887)以降、多くの有力者たちが造営に携わりました。現在も残る古い社殿には、武田信玄によって再建された「東宮本殿」や、浅野氏重によって建立された「西宮本殿」があります。また、現在の本殿は、元和元年(1615)に鳥居土佐守成次によって創建されました。これらの社殿は、いずれも国指定重要文化財に指定されています。

まとめ

北口富士山浅間神社は、その歴史と魅力に溢れる絶景スポットとして、訪れる価値がある神社です。富士山を望む神秘的な空間で、日本の伝統文化や歴史に触れることができます。是非、北口富士山浅間神社を訪れて、その魅力を実感してみてください。

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