Article list

香川県 沙弥島

瀬戸内海、温暖な気候と晴れの日が多く、見事な景色が広がる場所です。英国のトマス・クックは、「欧州各国の湖の最も良いところだけを集めて一つにしたほど美しい」と称賛していました。その美しさは、多くの国内外の人々を引き付けています。

そんな瀬戸内海の島々と港を舞台に、3年に1度開催される「瀬戸内国際芸術祭」は、アート作品で島の魅力を表現する現代アートの祭典です。世界中からアーティストが参加し、地元の人々と協力して作品を制作。島々をのんびり船で巡りながら楽しむことができます。

2022年の第5回瀬戸内国際芸術祭は、直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島の12の島と高松港、宇野港の2つの港で開催。さらに本土側にも作品が展示されました。テーマは「島のおじいさんおばあさんの笑顔を見たい」と、島民と観光客が一体となって楽しむことができる祭典です。

幻海をのぞく

島々に由来する風景、瀬戸内海成立の歴史などを感知させるインスタレーション
与島5島はかつて地続きだったが、縄文時代に瀬戸内海が成立するのに伴い低地が水没し、丘陵地が島となった。
その後も気候の変動や干拓、埋め立てなどで変化を続ける瀬戸内海の風景を、砂と映像、増減する水を用いて、浜辺に建つ一軒家の内部に再現する。周囲の風景が瀬戸内海の歴史の延長上にあることを感覚的に伝える作品。

階層・地層・層

香川県でよく採れる花崗土を盛り、芝で覆った高さ6メートル半の小高い丘を造成。なだらかな斜面は登ることもでき、展望スポットとしても楽しめる。瀬戸大橋の白い直線と緑の丘との対比も鮮やか。

八人九脚

カラフルな彫刻作品であるこのベンチは実際に椅子として利用可能。島めぐりに疲れたら、ここで腰をおろして、ゆったりと目の前の光景を眺めたい。

瀬戸内国際芸術祭は、美しい景色とアート作品を通じて島々の魅力を発信し、心に残る体験を提供しています。次回開催が待ち遠しい、瀬戸内海での現代アートの祭典をお楽しみに。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。