北海道の大自然に包まれる旅【後編】:知床、野付半島、釧路から網走までの絶景巡り
屈斜路湖・摩周湖・能取湖・サロマ湖・網走監獄を巡る旅
屈斜路湖:カルデラ湖と足湯の癒し
後編の最初の目的地は屈斜路湖です。屈斜路湖は、北海道の東部に位置するカルデラ湖で、周囲には温泉地も多く、自然と温泉を同時に楽しむことができる贅沢なスポットです。特に湖畔にある「砂湯」は、地面を掘ると天然の温泉が湧き出すという不思議な場所。私もここで足湯を楽しむことができました。
足湯に浸かりながら、目の前に広がる透明度の高い湖と、周囲を取り囲む山々の美しい風景を眺めていると、まさに心からリラックスすることができました。屈斜路湖は、カヌーや釣りなどのアクティビティも充実しているため、アクティブに過ごすことも可能ですが、私はこの穏やかな湖畔での時間を大切にしました。屈斜路湖は、心の癒しを求める旅人にぴったりの場所です。
摩周湖:霧と雨が生み出す幻想的な風景
摩周湖は、世界的にも有名なカルデラ湖で、その透明度と神秘的な美しさから「霧の摩周湖」とも呼ばれています。しかし、私が訪れた日は雨が降り、少し霧もかかっていました。この湖は、天候が悪くなることが多く、その姿を完全に見ることができるのは非常に稀だと言われています。
霧がかかっている湖を見ていると、湖面はほとんど見えないながらも、その幻想的な雰囲気に心を奪われました。雨に濡れた緑と霧の白さが混ざり合う風景は、快晴の日とは全く異なる趣があります。晴天時の美しい青い湖面は見られなかったものの、霧と雨が作り出す神秘的な雰囲気は、摩周湖ならではの特別な体験でした。
霧がかかった摩周湖を背景に写真を撮ると、どこか絵画のような風景が広がり、訪れた人にとって忘れられない思い出となります。このような霧のかかった摩周湖の姿もまた、自然の美しさを深く感じさせてくれる瞬間でした。
能取湖のサンゴ草:秋の赤い絨毯と自然との調和
秋の北海道を訪れるなら、能取湖のサンゴ草群生地は外せないスポットです。この季節、能取湖の湖畔には、赤く色づいたサンゴ草が一面に広がり、まるで赤い絨毯が敷かれているかのような光景が広がります。この独特の風景は、自然が生み出す芸術とも言えるもので、訪れる人々を魅了します。
さらに、運が良ければ、湖畔に住むサギや他の野生動物を見ることもできます。私もサギを見ることができ、その静かな佇まいとサンゴ草の鮮やかな赤が美しいコントラストを作り出していました。自然と人間の営みが共存するこの風景は、北海道ならではの感動的な体験でした。
サロマ湖の夕日:漁業の恵みと絶景の調和
北海道最大の湖であるサロマ湖も、この旅のハイライトの一つです。サロマ湖は、漁業が盛んな湖で、新鮮なホタテや牡蠣を楽しめるグルメスポットとしても知られていますが、何と言ってもその夕日の美しさは格別です。特に、湖面がオレンジ色に染まる夕暮れ時は、言葉にできないほどの美しさです。
私が訪れた日も、静かな湖面と空が夕日に染まり、忘れられない光景を目にしました。さらに、サロマ湖周辺の常呂町でいただいた新鮮なホタテは、プリプリとした食感と甘みがあり、北海道の豊かな自然の恵みを感じることができました。
網走監獄:北海道開拓の歴史を感じる場所
旅の締めくくりは、網走監獄です。網走監獄は、北海道の開拓時代に多くの囚人が過酷な労働を強いられた場所として、その歴史的な意義が深い場所です。現在では博物館として公開されており、当時の囚人たちの生活や労働環境が再現されています。
訪れた日は多くの観光客で賑わっていましたが、展示を見ていると、当時の厳しい環境と、それを生き抜いた人々の歴史がリアルに伝わってきました。網走監獄は、北海道の開拓史を深く理解する上で、訪れる価値がある場所です。
この旅の後編では、屈斜路湖や摩周湖、能取湖、サロマ湖という美しい湖を巡りながら、自然と歴史の両方を感じることができました。北海道の魅力を存分に味わうことができるこのエリアは、何度でも訪れたい場所です。
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