江戸の魂、令和に響く 『浮世絵現代』が描く美の系譜
先日、上野の東京国立博物館・表慶館で開催中の特別展「浮世絵現代 Ukiyo-e In Play」に行ってきました。表慶館は明治時代創建の重厚な洋風建築で、そこに足を踏み入れると、まるでタイムスリップしたような不思議な感覚に包まれました。江戸時代から受け継がれてきた木版画の技術と、現代アーティストたちの感性が...
先日、上野の東京国立博物館・表慶館で開催中の特別展「浮世絵現代 Ukiyo-e In Play」に行ってきました。表慶館は明治時代創建の重厚な洋風建築で、そこに足を踏み入れると、まるでタイムスリップしたような不思議な感覚に包まれました。江戸時代から受け継がれてきた木版画の技術と、現代アーティストたちの感性が...
はじめに 東京・谷中。細い路地の奥に、静かに佇む「SCAI THE BATHHOUSE」があります。かつて銭湯だった建物を改装したこのギャラリーは、天井が高く、どこか懐かしさを感じさせる独特の空気をまとっています。 ここで今、名和晃平さんの個展「Sentient(センシエント)」が開催中です。 名和さんとい...
― 世界をめぐる空間体験 ― フランス館で見た未来のエレガンスと、嵐のなかの夕日 はじめに:アートと建築を追って、次に向かったのは「世界の感性」 シグネチャーパビリオンで“いのち”や“静けさ”と対話したあと、足を向けたのは、各国がそれぞれの文化と美意識を空間化した海外パビリオン群。 アートと建築が好きな私に...
― アートと建築に導かれて ― シグネチャーパビリオンで見つけた「いのち」の共鳴 はじめに:突然の衝動、それは“はじまりの日”への直感 「行こう」と決めたのは、たった一週間前。大阪・関西万博の開幕日。偶然とは思えないタイミングで、初日の9時開場チケットを手に入れることができました。 当日、夢洲駅に着いたのは...
コレクション2 記憶と身体のあいだにたちすくむ、静かなアートの対話 はじめに:やり直しではなく、見つめ直すということ 「Undo(取り消す)」と「Redo(やり直す)」——このふたつの言葉は、コンピュータ上の操作のように簡単にできるものではありません。けれども、私たちの人生や記憶、そして身体や関係の中にも、...
― 境界を超えて“生きていること”を見つめ直す、現代美術の最前線 はじめに:ボルタンスキーの記憶とともに、美術館へ向かう 大阪・中之島の国立国際美術館で開催中の特別展「ノー・バウンダリーズ」。そのテーマは、現代社会に存在するさまざまな“境界”。国や民族、ジェンダー、記憶、時間、制度――。私たちは日々、目に見...
2025年4月12日、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭の開幕初日。前の記事では甲斐啓二郎・Pushpamala N・石川真生・劉星佑の4展示をレポートしましたが、この日はさらに3つの展示を巡りました。 今回紹介するのは、グラシエラ・イトゥルビデ、レティシア・キイ、そしてLee Shulman &am...
2025年4月12日、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭の開幕初日に足を運びました。 会期スタートの日ということもあり、少し緊張感のある空気かと思いきや、混雑はほとんどなく、各会場をゆったりと巡ることができました。桜のシーズンも重なる京都の春に、写真と向き合う贅沢な時間でした。 今年のテーマは「HUM...
はじめに 2025年4月12日、春の京都で開幕した「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2025」。今年も京都各地で10ヶ所以上にわたる展示が繰り広げられ、初日に一日かけてじっくりと巡りました。 この記事では、その中から特に印象的だった両足院と東本願寺、2つの寺院を舞台にした展示について紹介します。 ...
KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2025|HUMANITY はじめに|桜が彩る春の高瀬川、写真と建築が語り合う空間へ 4月中旬、京都・三条の高瀬川沿いでは桜が満開を迎え、川面を覆うように咲き誇る花々が、通りをやさしく包み込んでいました。そのほとりに佇むコンクリート打ちっぱなしの建築──TIME’S...