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島根県 松江市

八重垣神社は、縁結びの大神として知られる出雲のパワースポットです。松江市の中心部から南に位置する同神社は、鏡の池で行われる「縁占い」が人気の縁結びスポットとして親しまれています。

古くから「早く出雲の八重垣様に、縁の結びが願いたい」と歌われる民謡が伝えられており、八岐大蛇退治で有名な素盞嗚尊と、国の乙女と称される稲田姫命の御夫婦が主祭神となっています。御本殿には、六神像が描かれた壁画があり、その筆力は神社建築史上類を見ないものとされ、国家から重要文化財に指定されています。

境内には多くの椿の木があり、中でも夫婦椿と呼ばれる木が地面から二本出て地上で一本になっている様子は、愛の象徴として神聖視されています。また、年によっては二葉の葉が現れることがあり、御神徳の表れとされています。

八重垣神社の奥の院・佐久佐女の森には、稲田姫命が八岐大蛇の難を避けた際の中心地である鏡の池があり、縁結びや心願成就のために多くの人々が占いに訪れます。その他の見どころとして、連理玉椿や板絵著色神像などがあります。

この地は、素盞嗚尊が八岐大蛇を退治した後、稲田姫命を隠すために八重垣を造り、八重垣の宮として神聖な場所とされました。ここで御夫婦生活を始めたことから、縁結びの大祖神、家庭和楽、子孫繁栄の大神、和歌の祖神として崇敬されています。また、災難除けや国家鎮護の守護神としても信仰を集めています。

八重垣神社は、出雲国司代々出雲国司代々から神領が寄進され、社頭の宏大さや結構さから、古書「懐橘談」にも記されるほど重要な神社でした。また、松平藩主が参拝した名残りがあり、分霊が東京麻布の別邸に奉斎されていることから、武将や藩主にも崇敬された神社であることがわかります。

昭和五十六年には神社本庁から別表神社に社格が上げられ、平成十五年には遷宮が行われ、本殿の屋根替えや各種建物の新改築、境内整備が行われました。これにより、全国からの参拝者や観光客が年々増え続けています。

八重垣神社は、その歴史や文化的価値はもちろん、縁結びの神様として多くの人々に愛されるパワースポットです。鏡の池での縁占いや、夫婦椿など独特の縁結びスポットが境内に点在しており、出雲を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてください。恋愛運や結婚運を高めるだけでなく、心願成就や家庭円満、子孫繁栄など、さまざまな願いをかなえてくれると言われている八重垣神社で、あなたも素晴らしい縁を結んでみませんか。

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