MYSTERY AT THE GROOMS’ – エルメスの馬さがし
TOKYO NODEで体験する“ブランドの物語への参加”
2025年11月、エルメスが虎ノ門ヒルズ・TOKYO NODEで開催した没入型イベント
「MYSTERY AT THE GROOMS’(エルメスの馬さがし)」 に参加してきました。
私が訪れたのは会期末ギリギリの 11月23日。
予約必須の人気イベントで、最後のタイミングでなんとか滑り込み参加。
無料とは思えない完成度で、老若男女が楽しめる“エルメスの新しいブランド体験”でした。



■ MYSTERY AT THE GROOMS’とは?
「MYSTERY AT THE GROOMS’」は、エルメスがつくり上げた “物語の中に入り込むような没入型ツアー” です。
舞台になっているのは、馬と共に暮らす架空のエルメスの館。
館のあちこちに住んでいた馬たちが、ある日ふいに姿を消してしまい、
参加者は“探偵”としてその行方を追いかけていきます。
面白いのは、スマートフォンが“もうひとつの目”として働くこと。
部屋に足を踏み入れると、スマホの中に小さなヒントが現れ、
「この部屋には5頭隠れているよ」と語りかけてくれる。
その瞬間から、展示を見るというより “物語の中を歩いている感覚” に変わります。
エルメスの世界観を「鑑賞する」のではなく、
自分の足で探し、気づき、ひとつずつ見つけていく。
そのプロセスそのものがこのイベントの醍醐味。
子どもも大人も、ブランドのファンも初めて知る人も、
みんな同じように目をキラキラさせて馬を探している
そんな幸せな空気感に包まれた体験でした。

【ROOM 1】THE COURT OF HONOR|ウェルカムホール
扉が開いた瞬間、まず感じたのは“静かな期待感”。
館の中心に立つと、スタッフの声ではなく、
スマホが語りかけてくるようにストーリーが始まります。
馬たちが館からいなくなってしまった。探し出してほしい。
この導入が、驚くほど自然に自分を“探偵役”にしてくれるんです。
ここで最初の2頭を見つけた時のワクワク感が、
後の6部屋を“冒険”に変えていきます。





【ROOM 2】THE STOCKROOM|ストックルーム(5頭)
次の部屋に足を踏み入れると、一気に世界が変わります。
倉庫のような、でもどこかエルメスらしい端正さを感じる整頓された空間。
ここは 「視点を試される部屋」。
影に隠れている馬、
ものの隙間からこちらを覗いている馬、
全身が見えているのに形が馬に見えない不思議な馬
「目を凝らす」とはこういうことか、と実感する部屋でした。









【ROOM 3】THE HEAD GROOM’S OFFICE|館長の部屋(5頭)
館長の部屋は、静かな書斎のような空間。
ここだけは他の部屋と空気が違い、“裏側の物語”に足を踏み入れたような感覚になります。
この部屋の特徴は、
馬がただ隠れているだけではないこと。
机やメモ、壁の小物に散りばめられたヒントを集め、
暗証番号を導き出すと
隠し金庫が開き、中から馬が姿を現します。
見つけるというより、
“解く”瞬間がある唯一の部屋。
短い時間ながら、物語に深く入り込める印象的なポイントでした。








【ROOM 4】THE PANTRY|パントリー(5頭)
パントリーに入ると、一気に世界が“馬の食卓”へ。
一面にはふかふかの牧草が敷き詰められ、
その上に ニンジンやりんご が転がるように配置されています。
まるで、馬たちがここで食事をしていた痕跡のよう。
馬が隠れているというより、
どこかに紛れ込んで一緒に遊んでいるような雰囲気で、
思わず笑ってしまうような可愛らしい空間でした。









【ROOM 5】THE BATHS|バスルーム(5頭)
扉を開けた瞬間、空気が軽くなる場所。
青い光、丸いモチーフ、泡のような演出。
まるで水の中に沈んだような気配さえ感じます。
ここでは “探す方向が変わる”。
反射の中に馬がいたり、
後ろを振り返らないと見つからない馬がいたり。
「馬ってこんなところに隠れる?」と思うような遊び心が詰まった部屋でした。






【ROOM 6】THE LAUNDRY|ランドリールーム(5頭)
ランドリールームは、まるで本物のクリーニング店の裏側に迷い込んだような空間。
頭上では、Yシャツが連なって機械でぐるぐる回る仕掛けが動いていて、
その大量のシャツの中に、ひっそり 1枚だけ馬が隠れているという遊び心も。
中央には、コインランドリーのような洗濯機エリアが現れ、
生活の中に自然と馬が紛れ込んでいるような不思議な感覚に。
動きのある展示が多く、
「どこに隠れてるの…?」とつい前後左右を見回してしまう、楽しい部屋でした。









【ROOM 7】THE DORMITORY|グルーム寮(5頭)
最後に辿り着くのが、グルームたちの生活空間を再現した“寮”の部屋。
ベッドや机、靴、小物が自然に置かれていて、
ほんの少し前まで誰かが暮らしていたような“生活の温度”が残っています。
ここでも馬は生活の中に紛れ込むように隠れていて、
目を凝らして一つずつ探していく感覚が強くなる部屋。
ただし、この時点では
「30頭全部見つけたのかどうか」はまだ分からない。
確認はあくまで最後のホールでの“答え合わせ”。
だからこそ、1頭見つけるたびに静かに高まっていく期待と緊張感がありました。







【最終ホール】巨大インスタレーションと“エルメス探偵試験”のラスト
そして最後に辿り着くのが、広々とした大ホール。
深いブルーの照明と、緑のオブジェのコントラストが美しく、
ここはまさに“エルメスの馬の世界”のクライマックス。


● ここで参加者に最後のミッションが課される
このホールでは、上部の壁に 4桁のパスワード が隠されています。
隠し方は会場でのみわかる仕組みになっていて、
スマホのアプリにその番号を入力すると、
“最終パズル”がスタート。
● スマホ上で馬のパズルを完成させる
- 馬のピースを組み合わせて1頭の馬を完成
- 完成すると、スマホ上で“正解照合”
- 全30頭を見つけた証として“探偵クリア”が認定される
この最後の仕掛けはゲーム的で、
参加者全員が夢中になって画面を操作していました。


■ 最後に贈られる“エルメスのノート&シール”
会場出口では、エルメスからのギフトとして
「今回の物語・塗り絵・白紙ノートが1冊にまとまった特製ノート」
が手渡されます。
さらに、
馬アイコンのシールセット も同梱。
無料イベントとは思えないクオリティで、
これがまたコレクションしたくなる可愛さ。
体験の記憶を持ち帰る嬉しい演出でした。





■ まとめ:エルメスが提示する“未来のブランド体験”
MYSTERY AT THE GROOMS’ は、
展示でも、ゲームでも、ブランディング施策でもない。
“物語の中に入り、行動し、見つけ、参加するブランド体験” です。
- スマホを用いたインタラクション
- テーマごとに世界観が変化する6つの部屋構成
- 最終ホールでのパスワード → パズルの仕掛け
- ノート&シールのギフト
どれも“エルメスらしく”、そして“誰もが楽しめる”。
ブランドの歴史を“ただ見る”時代から、
“触れ、歩き、気づき、参加する”時代へ。
その象徴のようなイベントでした。
次回また開催されるなら、必ず参加したい
そう感じる特別な体験でした。

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