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岐阜県 伊奈波神社

伊奈波神社には、五十瓊敷入彦命(いにしきいりひこのみこと)を主祭神として祀っています。五十瓊敷入彦命は、第十一代垂仁天皇の長男で、第十二代景行天皇の兄にあたります。

『古事記』『日本書紀』によれば、五十瓊敷入彦命は父・垂仁天皇から弓矢を授かり、武事を制し、また勅命によって諸国の開拓と八百もの池溝を開いたことで、農業が発展し、国土が安定しました。さらに、物部十千根命と共に石上神宮に神剣千口を納め、農耕や軍事に活躍されました。

伊奈波神社の古縁起では、「金石」という神秘的な石が景行天皇の命令で奥州から美濃へ運ばれたとされています。金石が一夜にして山となり、その山に五十瓊敷入彦命と王子たちが身を隠したことから、「金山」と呼ばれ、後に「稲葉山」となりました。五十瓊敷入彦命が亡くなった翌年には、忠臣・竹内宿禰が稲葉山近くの丸山に祀り、天文8年に斎藤道三が稲葉山を居城とする際に現在地へ遷されました。

伊奈波神社は揖斐・長良・木曽の三川に囲まれた土地にあり、水の恩恵を受ける一方で、洪水などの水害に苦しんできました。陰陽五行説から、水を制するには金で対処するとされ、周辺には水・金に関する地名が多く存在し、伊奈波神社は水防の神としても信仰されてきました。

伊奈波神社は、歴史と神秘に包まれたパワースポットとして、多くの人々に親しまれています。訪れた際には、五十瓊敷入彦命の偉大な業績や、神秘的な金石の伝説を感じながら、心を込めて参拝してみてください。また、水の神として信仰されている伊奈波神社は、農業や水害の防止に力を発揮するとされていますので、水に関する願い事がある方にもオススメです。

伊奈波神社は、歴史や神秘性だけでなく、美しい自然にも恵まれた場所です。四季折々の風景を楽しみながら、神社の雰囲気を堪能してください。特に春には桜が咲き誇り、秋には紅葉が美しい光景が広がります。その他にも、神社周辺には様々な観光スポットがあり、一日を楽しむことができます。

【まとめ】
伊奈波神社は歴史と神秘に包まれたパワースポットであり、五十瓊敷入彦命の功績や神秘的な金石の伝説が語り継がれています。また、水の神としても信仰されており、美しい自然に囲まれた場所としても知られています。伊奈波神社を訪れる際には、歴史や神秘性を感じながら、自然を楽しんでください。

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