【鶴岡八幡宮】魅せられる鎌倉のシンボル「鶴岡八幡宮」- 歴史と祭神、伝統行事に迫る
神奈川県 鶴岡八幡宮
国指定史跡・国指定重要文化財である鶴岡八幡宮は、源頼義が1063年に建立したとされる神社です。由比ガ浜近くの元八幡に始まり、後に源頼朝が鎌倉に進出した際、社を北の山に移しました。現在の上下両宮の配置は、1191年の火災後に再建されたものです。
祭神は応神天皇・神功皇后・比売神の三柱で、八幡大神とされています。頼朝は鶴岡八幡宮を内裏に見立て、自らの屋敷や幕府を東側に構えました。
鶴岡八幡宮は、鎌倉武士の精神的な拠点であり、幕府の重要政策も神意を問う形で実施されました。頼朝の信仰を受け継ぎ、全国の武士が八幡宮を建立しました。
北条氏や足利氏、豊臣秀吉、徳川氏といった権力者も鶴岡八幡宮を篤く崇敬し、鎌倉のシンボルとして位置づけられました。鎌倉幕府の守護神であり、宗教政策の要であった神社は、さまざまな公式行事が行われる場となっていました。
頼朝が始めたとされる初詣をはじめ、年間を通じて多くの伝統行事が行われています。特に、放生会の伝統を引き継いだ例大祭は、流鏑馬神事の奉納を含め、毎年9月に開催されています。
鶴岡八幡宮は、歴史と伝統に溢れる鎌倉のシンボル的存在です。訪れる者に、時代を超えた日本の精神を感じさせてくれるでしょう。
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