真鍋大度「Continuum Resonance: 連続する共鳴」—アートとテクノロジーが響き合う未来体験!
真鍋大度の最新インスタレーション「Continuum Resonance: 連続する共鳴」が大阪・うめきたエリアの新施設「VS.」で開催され、大きな注目を集めました。安藤忠雄氏が設計監修を手掛けたこの新しい文化拠点「VS.」は、都市公園「うめきた公園」の中に位置し、この展示のオープニングを飾る象徴的なイベントとして、多くの来場者でにぎわいました。
アートとテクノロジーが織り成す没入体験
「Continuum Resonance」は、数学的アルゴリズムや音楽プログラミング、さらに3D建築データを巧みに取り入れたインタラクティブアート作品です。作品内では、形状の異なる4つの空間がそれぞれ独自のオーディオ・ビジュアル体験を提供し、訪れた人々はまるで音と光に包まれた新しい次元に足を踏み入れたかのような没入感を味わえます。
特に注目すべきは、真鍋氏とコンポーザーのシナン・ボケソイ氏が共同で開発した3D音響ソフトウェア「PolyNodes」の使用です。このソフトウェアによって、空間内で音が自由に動き回り、音の位置や強さ、音色が視覚的要素と絶妙に連動します。そのため、ただ鑑賞するのではなく、訪れる人々もこの「連続する共鳴」の一部となり、音と光の動きに反応し合うインタラクティブな体験を通じて作品と“共鳴”するのです。
真鍋大度のルーツと「連続する共鳴」
真鍋氏は大学時代にヤニス・クセナキスの「音楽と建築」に出会い、数学と音楽、空間の相互関係に強い関心を抱くようになりました。この作品では、安藤忠雄氏の建築に触発されながら、長年の探求と最新の技術的成果を融合させ、音と映像の絶妙な調和によって新たな感覚体験を生み出しています。作品を通じて、「音や光といった目に見えない振動が、いかに人間の感覚を超越する空間を作り出すのか」というテーマが感じられるでしょう。
うめきたエリアの新しい活気
うめきたエリアの開業に合わせたこの展示は、多くの人々が足を運び、地域の活性化にも大きく貢献しています。通常のアートイベントで見かけないような多様な層の人々が集まり、展示がもたらす新しいカルチャー体験に共鳴していました。活気溢れる会場は、訪れる人々のエネルギーと「連続する共鳴」の作品が共振し、まるでエリア全体が未来の鼓動を感じているかのような独特の雰囲気に包まれていました。
開催情報
会場: 大阪・うめきたエリア「VS.」
期間: 2024年9月6日~10月14日
時間: 10:00~20:00 (最終入場19:30)
未来の感覚体験を味わおう!
「Continuum Resonance: 連続する共鳴」は、真鍋大度がアートとテクノロジーの可能性を最大限に引き出し、来場者に新しい価値観や感覚の拡張を提供する体験型の展示です。ぜひこの作品を通じて、音と光が奏でる未来の共鳴に耳を傾けてみてください。
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