【宇佐神宮】八幡さまの総本宮:宇佐神宮の神秘と魅力をたどる旅
大分県 宇佐神宮
宇佐神宮の祭神は、一之御殿に祀られる八幡大神、二之御殿に祀られる比売大神、そして三之御殿に祀られる神功皇后です。八幡大神は応神天皇とされ、比売大神は宗像三女神の多岐津姫命・市杵島姫命・多紀理姫命です。神功皇后は別名、息長足姫命とも呼ばれます。
宇佐神宮の本殿で中央に祀られる神は比売大神であり、その理由は未だ謎とされています。また、下宮でも主祭神は同じで、一之神殿の相殿には大神祖神社として大神比義命が祀られています。
全国約11万の神社のうち、八幡さまが最も多く、宇佐神宮はその総本宮です。八幡大神は応神天皇の神霊で、571年に初めて宇佐の地で現れたとされます。応神天皇は新しい国づくりを行い、大陸から文化や産業を取り入れました。725年に現在の地に御殿を建て、八幡神を祀りました。
宇佐の地は、神代に比売大神が降臨したことが『日本書紀』に記されており、八幡神が祀られる以前から地主神として崇敬されていました。八幡神が祀られた8年後の733年に神託により二之御殿が造立され、宇佐の国造は比売大神を祀りました。
三之御殿は、823年に神託により建立され、応神天皇の母・神功皇后が祀られています。神功皇后は母神として神人交歓、安産、教育などの守護をされ、その御神徳が高く顕われています。
八幡大神の御神徳は強く顕現し、奈良東大寺大仏建立の協力や勅使・和気清麻呂公に国のあり方を正す神教を賜ったことで有名です。皇室も伊勢の神宮に次ぐ第二の宗廟として崇敬し、勅祭社16社に列されています。また、一般の人々にも鎮守の神として広く親しまれてきました。
八幡信仰は、応神天皇の聖徳を八幡神として称え奉るとともに、仏教文化と日本固有の神道を習合したものとされています。宇佐神宮の神事や祭会、美しい建造物、宝物などにその長い信仰の歴史が今も息づいています。千古斧を入れない深緑の杜に映える美しい本殿は国宝に指定され、総本宮にふさわしい威容を誇っています。
宇佐神宮の神秘と魅力に触れる旅は、日本の古代文化や信仰の奥深さを感じさせてくれるでしょう。地元の人々だけでなく、遠方からも多くの参拝者が訪れる宇佐神宮は、まさに日本が誇る神社のひとつです。
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