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埼玉県 秩父神社

日本の古い神社の中でも、特に由緒ある「秩父神社」。ここでは、秩父神社の魅力をご紹介します。武蔵国成立以前から栄えてきたこの神社は、現在でも関東屈指の古社として親しまれています。

■ 秩父神社のご祭神

秩父神社には、現在4柱の祭神が祀られています。元々は八意思兼命と知知夫彦命が祭神であったとされますが、諸説あります。その後、天之御中主神が鎌倉時代に合祀されました。さらに、昭和28年(1953年)には秩父宮雍仁親王が祀られるようになりました。

■ 秩父神社の歴史

平安初期の典籍『先代旧事紀-国造本紀-』によると、秩父神社の創建は、第十代崇神天皇の御代に知知夫国の初代国造に任命された八意思兼命の十世の子孫である知知夫彦命が、祖神を祀ったことに始まります。中世以降は、秩父平氏が奉じる妙見信仰と習合し、長く「秩父妙見宮」として栄えました。しかし、明治時代に神仏判然令により、秩父神社の旧社名に復しました。

■ ご社殿と秩父夜祭

現存するご社殿は、天正20年(1592年)に徳川家康公が寄進されたもので、江戸時代初期の建築様式をよく留めています。また、毎年12月3日に行われる例祭「秩父夜祭」は、国の重要無形民俗文化財と重要有形民俗文化財に指定されており、京都の祇園祭、飛騨高山祭と共に日本三大曳山祭のひとつに数えられています。

■ 世界無形文化遺産

平成28年には、「山・鉾・屋台行事」として、秩父夜祭が全国33件の祭りの中の1つとして、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界無形文化遺産に登録されました。これにより、秩父神社と秩父夜祭の歴史と文化的価値が世界に認められることとなりました。

まとめ

歴史ある秩父神社は、関東でも有数のパワースポットとして知られています。毎年12月3日に行われる秩父夜祭は、日本三大曳山祭のひとつに数えられるだけでなく、世界無形文化遺産にも登録されているため、多くの観光客が訪れます。秩父神社を訪れることで、歴史を感じながら、心身ともに癒されることでしょう。ぜひ一度、足を運んでみてください。

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