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和歌山県 田辺市

熊野本宮大社は、熊野三山の中心に位置し、全国の熊野神社の総本宮とされています。古式ゆかしい雰囲気が漂い、はるか千年続く熊野詣の願いが聞こえる場所です。熊野参詣道の中でも、多くの人々がたどった中辺路を歩くことでたどり着くことができます。ここでは、熊野本宮大社の魅力や歴史についてご紹介します。

熊野本宮大社は、平成7年に社殿が国の重要文化財に指定されました。本殿へと続く158段の石段には幟がなびき、杉木立が悠久の歴史を感じさせます。神門をくぐると、檜皮葺の立派な社殿が姿を現し、その様子は圧巻です。

この神社では、夫須美大神や速玉大神、家津美御子大神、そして天照大神が祀られています。それぞれの神様は交通安全、大漁満足、家庭円満、夫婦和合、長寿の神として信仰され、人々を迎え入れてきました。

かつて熊野本宮大社は、熊野川・音無川・岩田川の合流点にある「大斎原」と呼ばれる中洲に位置していましたが、明治22年の洪水で多くが流出。流出を免れた上四社3棟を明治24年(1891)に現在地に移築・遷座しました。

大斎原は、熊野本宮大社の旧社地であり、現在は川の形が変わり、中州の形は見てとれません。しかし、大斎原には流失した中四社・下四社をまつる石造の小祠が建てられています。当時の大社は、現在の数倍の規模であり、五棟十二社の社殿や楼門、神楽殿、能舞台などがあったとされています。

熊野本宮大社の背後には、高さ約34m、幅約42mの日本一の巨大鳥居がそびえ立っています。遠くからでも確認できるその鳥居の後ろには、こんもりとした森に囲まれた地帯があり、ここが旧社地・大斎原です。

大斎原は、現在の熊野本宮大社前のバス停からわずか500mほど離れています。訪れることで、熊野本宮大社の歴史や神秘的な雰囲気を肌で感じることができます。

熊野本宮大社は、千年以上の歴史を刻む神社として、現代にもその魅力を伝え続けています。熊野詣の旅をする際には、ぜひこの熊野本宮大社に足を運んで、神秘的な空間や歴史的な建造物を堪能してみてください。熊野本宮大社での祈願や参拝は、心身ともにリフレッシュできることでしょう。

熊野本宮大社は、その歴史と神秘的な雰囲気で訪れる人々を魅了し続けています。あなたも一度、この聖地を訪れてみてはいかがでしょうか。

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