【武蔵国二宮 金鑚神社】金鑚神社の秘境へ:古代から続く歴史と神秘に包まれた神社を訪ねて
埼玉県 児玉郡
日本の古代から尊崇されてきた「金鑚神社」をご存知ですか?今回は、その魅力と歴史について詳しくご紹介します。
金鑚神社は、児玉郡神川町にある古代から続く名神大社で、日本武尊が火打金を御霊代として山中に納めたことが創始とされています。天照皇太神と素戔嗚尊を祀るこの神社は、貞観4年(862)に従五位下の神階を授与され、延長5年(927)に作成された延喜式神名帳にも名神大社として記載されています。
また、源義家が奥州を訪れた際には、金鑚神社で戦勝祈願を行っており、武蔵七党の児玉党からも厚く崇敬されていました。近郷二十二カ村の総鎮守として祀られ、各地に金鑚神社が建立されていることからも、その重要性が伺えます。
金鑚神社は、古代から栄えた金属産業と密接な関係があるとされており、御嶽山から鉄が採掘された伝承や、金屋・阿那志などの金属加工を行っていた人々とのつながりがあることから、その信仰の背景がうかがえます。
明治維新後の明治6年には県社に列格され、明治18年には官幣中社に昇格しています。境内にある多宝塔は、天文3年(1534)に児玉党の豪族、阿保弾正全隆が寄進したもので、国の重要文化財に指定されています。
金鑚神社の歴史は、元森神社地に鎮座していたとされることや、さらにその前は宮内若宮神社の地にあったと伝えられており、次第に鎮座地が御神体(御室山・御嶽山)に近づいてきたようです。
古代から続く金鑚神社は、歴史と文化の深い重厚な魅力を持つ神社であり、その歴史を訪れる人々に伝えています。金鑚神社は、見どころがたくさんありますので、ぜひ足を運んでその神秘的な雰囲気を体感してみてください。
金鑚神社に参拝する際には、まず拝殿を訪れましょう。ここで、天照皇太神と素戔嗚尊を祀っている御神体にご挨拶し、心を清めてください。また、境内には美しい庭園や歴史的な建造物が数多くありますので、ゆっくりと時間をかけて散策することをおすすめします。
金鑚神社周辺には、古代から続く金属産業に関する資料や遺跡も点在しており、神社訪問を通じて地域の歴史や文化に触れることができます。また、児玉郡神川町には、金鑚神社以外にも見どころがいくつかありますので、観光を楽しむのも良いでしょう。
金鑚神社を訪れると、その神秘的な空気や、古代から続く歴史の重みを感じることができます。ぜひ、この機会に金鑚神社を訪れ、その魅力を自分の目で確かめてみてください。日本の古代から続く名神大社である金鑚神社は、心を癒すだけでなく、私たちのルーツに触れる貴重な場所です。
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