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長野県 諏訪大社

諏訪大社は、お諏訪様として親しまれる信仰の対象で、総本社が上社と下社の二社四宮に分かれています。上社には本宮(諏訪市)と前宮(茅野市)、下社には秋宮と春宮(共に下諏訪町)が鎮座しており、それぞれ独自の魅力があふれています。古くから風の神、水の神、農耕・狩猟の神として崇拝されてきた諏訪大社は、中世以降は東国第一の軍神として名将たちによって全国に御分霊が広まり、現在でも全国に一万余りの御分社が祀られています。諏訪造りと呼ばれる本殿を持たない建築様式で、社殿は国の重要文化財、社叢は県の天然記念物に指定されています。

【諏訪大社 上社本宮】
上社本宮では、弊拝殿の左右に並ぶ片拝殿が独特の「諏訪造り」を見せてくれます。江戸時代に再建された現在の建物は、徳川家康の寄進による四脚門など、国の重要文化財に指定されている貴重な建造物が数多く残っています。

【諏訪大社 上社前宮】
古木に囲まれた石段を登り切ると、山の中腹に現れる御本殿があります。上社前宮は諏訪信仰発祥の地とされ、かつては大祝の居館をはじめ、多くの建物が軒を連ねていました。

【諏訪大社 下社春宮】
幣拝殿・片拝殿は国の重要文化財に指定されており、毎年1月15日には筒粥殿で作物の豊凶を占う筒粥神事が行われます。御影石の大鳥居は万治2年(1659)の建立と推定され、万治の石仏と同じ作者と言われています。

【諏訪大社 下社秋宮】
日本一大きい青銅製の狛犬が鎮座し、幣拝殿の見事な彫刻は江戸中期の名匠、立川和四郎富棟の代表作です。大注連縄が飾られた三方切妻造りの神楽殿、樹齢約八百年の「根入りの杉」、そして青銅製の狛犬など、見どころが満載です。幣拝殿と神楽殿はともに国の重要文化財に指定されています。

【御朱印巡り】
寺院や神社を参拝すると頂ける御朱印は、その神社を訪れた証として、また、大切な旅の記念になるものですが、近年この御朱印集めがブームになっています。ここ諏訪大社でも多くの参拝者が諏訪大社参拝の記念にと、御朱印を受けていきます。御朱印帳を購入し、四社参りをする人も増えています。また、諏訪大社では毎朝6時に御祭神に朝の食事を捧げる神事『朝御饌(あさみけ)祭』が行われています。諏訪に滞在した際には早起きをして、清冽な空気の中で参拝してみてはいかがでしょうか。

諏訪大社四社参りを通じて、日本の歴史や文化、自然に触れることができるのが魅力です。四社それぞれに独特の雰囲気や歴史的な建造物があり、一つ一つの神社で異なる体験ができます。また、周辺には美しい景色や温泉地も多く、諏訪大社四社参りだけでなく、諏訪地域全体を楽しむことができます。

諏訪大社四社参りを通して、心身ともにリフレッシュできる旅をぜひ体験してみてください。日本の伝統と自然の美しさに触れながら、日常から離れた贅沢なひとときを過ごすことができるでしょう。諏訪大社を訪れた際には、御朱印巡りもおすすめです。四社参りを終えた後には、御朱印帳に記念の御朱印が並び、大切な思い出となることでしょう。

諏訪大社四社参りは、歴史と文化に興味がある方はもちろん、リラックスしたい方や家族連れ、カップルにもおすすめのスポットです。美しい景色と神聖な空気に包まれた諏訪大社で、心に残る旅を楽しみましょう。

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