キュン🖤パスで巡る冬の津軽——ストーブ列車と太宰治の故郷を訪ねて
昨年に続き、今年もキュン🖤パスを使って冬の青森へ旅してきました。今年の目的地は津軽五所川原。昨年とは打って変わって、今年は積雪がとても多く、まるで別世界のような白銀の景色が広がっていました。そんな冬ならではの五所川原を満喫しながら、走れメロス号に乗り、斜陽館を訪れ、津軽中里からストーブ列車に乗るという、たっぷり楽しんだ旅の記録をお届けします。
昨年は青森県立美術館や十和田現代美術館を巡るアートの旅でしたが、今年は鉄道旅行をメインにしました。




キュン🖤パスで行く冬の五所川原
今年もJR東日本が販売する「キュン🖤パス」を利用しました。このパスは、指定エリア内の鉄道が乗り放題となるお得なフリーパスで、特に冬の東北旅行にはぴったりの切符です。昨年と比べて利用者が増えている印象で、新幹線もとても混んでおり賑わっていました。

走れメロス号で金木へ、斜陽館を訪問
まずは「走れメロス号」に乗り、金木へ向かいました。津軽鉄道の観光列車の一つで、車両には太宰治の名作『走れメロス』のデザインが施されています。


金木に到着後は、太宰治の生家である「斜陽館」へ。かつての豪商・津島家の邸宅であり、現在は文学記念館として公開されています。大正時代の趣を残す館内は重厚で、天井が高く、贅を尽くした造りが印象的でした。
特に感動したのは、太宰治が幼少期を過ごした部屋。ここで彼がどんな日々を送り、どんな思索を巡らせていたのかを想像すると、文学ファンとしては感慨深いものがあります。






津軽中里からストーブ列車に乗る
斜陽館を堪能した後は、津軽中里駅へ向かい、ここからストーブ列車に乗車しました。車内にダルマストーブが設置され、ぽかぽかと暖かい空間で津軽の冬景色を楽しめる特別な列車です。今回は夕方の時間帯に乗車し、車窓からは美しい夕陽が雪原に映え、幻想的な風景が広がっていました。
ストーブ列車といえば、やはり「スルメ」。ストーブの上にスルメを置いてじっくり炙り、香ばしい香りが車内に広がるのを楽しみながら、日本酒を一杯。これこそ、冬の津軽ならではの贅沢な時間です。





旅の締めくくり——日本酒で乾杯
今回の旅では、青森の地酒を楽しむのも大きな目的の一つでした。五所川原には地元の酒蔵が多く、美味しい日本酒を味わうには最高の場所です。
特に気に入ったのが、「豊盃(ほうはい)」と「田酒(でんしゅ)」。フルーティーでありながらすっきりとした飲み口で、スルメや郷土料理とも相性抜群でした。他にも多くの地酒を楽しみ、冬の寒さの中で飲む熱燗は格別で、体の芯から温まる感覚が心地よかったです。



まとめ
こうして、キュン🖤パスを使った冬の五所川原旅行は大満足のうちに終わりました。昨年に続き、二年連続で青森を訪れましたが、今年は積雪が多く、昨年とはまったく異なる景色を楽しむことができました。
ストーブ列車でのスルメとお酒、斜陽館での文学の世界、走れメロス号での旅、そして地酒の味わい。どれもが冬ならではの特別な体験となり、また来年もこの地を訪れたいと思わせる魅力がありました。
キュン🖤パスを使えば、自由に東北を巡ることができるので、次はどこへ行こうかと今から考えるのが楽しみです。また来年も、新たな発見を求めて、冬の東北へ旅に出たいと思います。

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