忌部神社参拝記 ― 阿波踊りの余韻と共に
導入:熱気と静けさの交差点 徳島の夏といえば、何といっても阿波踊り。2025年8月14日、私はその熱気に包まれる徳島市内にいました。踊り子たちの掛け声と太鼓の響きが夜空にこだまする中、心の奥で「静かな場所に身を置きたい」という思いがふっと芽生えました。熱狂の余韻を胸に抱えたまま、私は足を延ばし、眉山の南麓に...
導入:熱気と静けさの交差点 徳島の夏といえば、何といっても阿波踊り。2025年8月14日、私はその熱気に包まれる徳島市内にいました。踊り子たちの掛け声と太鼓の響きが夜空にこだまする中、心の奥で「静かな場所に身を置きたい」という思いがふっと芽生えました。熱狂の余韻を胸に抱えたまま、私は足を延ばし、眉山の南麓に...
阿波国一之宮・大麻比古神社とは 徳島県鳴門市大麻町に鎮座する「大麻比古神社(おおあさひこじんじゃ)」は、阿波国一之宮として古代から崇敬を集めてきた神社です。ご祭神は大麻比古大神で、開拓や農業、航海を守護する神として知られています。さらに「道をひらく神」猿田彦大神も祀られており、人々を正しい方向へ導いてくれる...
はじめに 2025年8月13日。女木島を巡ったあと、私は今回初めて芸術祭の舞台に加わった「引田地区」を訪れました。香川県東かがわ市のこの港町は、手袋産業で栄えた歴史を持ちつつ、今は人口減や高齢化の波にさらされています。普段なら訪れることのなかった土地に、アートを通じて触れることができたこと自体が貴重な体験で...
はじめに 2025年8月13日、連日の猛暑日が続く中、私は瀬戸内国際芸術祭の舞台・女木島を訪れました。芸術祭への参加は今回で2度目。前回は2022年に足を運びましたが、女木島は今回が初めてです。瀬戸内海に浮かぶ「鬼ヶ島」の伝説を持つこの島で、アートと自然がどのように交わるのか、胸を高鳴らせながら船を降りまし...
祇園祭と八坂神社 祇園祭は、京都・八坂神社の祭礼であり、日本三大祭の一つに数えられます。起源は平安時代の869年、都で疫病が流行した際に、その鎮静を祈って行われた「御霊会(ごりょうえ)」が始まりです。八坂神社の御祭神・素戔嗚尊(スサノオノミコト)は、古来より厄除け・疫病退散の神として信仰され、祇園祭はその御...
JR琵琶湖線「石山」駅から旧東海道を歩いて約二十五分。石段の先に朱の大鳥居が現れ、背後で瀬田川の水面がきらめく。石山駅前から〈建部大社前〉行きバスに乗れば十〜十五分、京阪「唐橋前」駅からは瀬田の唐橋を渡って十分ほどで境内に至る。こうして川と陸、二つの“流れ”が交わる交差点に立つだけで、胸の奥が小さく鳴り始め...
JR琵琶湖線「野洲」駅で滋賀交通バス〈花緑公園行〉に乗り、およそ10分。「御上神社前」で降りると、正面に欅の大鳥居がそびえ、その背後には端正な円錐形の三上山 通称・近江富士が静かに鎮座している。鳥居をくぐった瞬間、山裾から吹き下ろす乾いた風が肌を撫で、胸の奥がきゅっと引き締まった。境内に歩みを進めるごとにヒ...
近江鉄道「多賀大社前」駅を降り、糸切餅の暖簾が連なる門前町を歩くこと約十分 ゆっくり歩いても十二分ほどで、欅の大鳥居が姿を現す。鳥居をくぐった瞬間、比良山系から吹き下ろす乾いた風と犬上川の湿った空気が交わり、ふっと身体が軽くなる感覚に包まれた。ここ多賀大社は、国生み・神生みの親神 伊邪那岐大神 と 伊邪那美...
2025年7月24日、滋賀・坂本。 京阪石山坂本線の終点「坂本比叡山口」駅で電車を降りたのは、ちょうど昼頃のこと。駅の外に出ると、夏の日差しはさすがに強く、じりじりとした暑さが肌に刺さります。でも、参道に一歩足を踏み入れた瞬間——木陰のひんやりした空気がさっと体を包みました。 木々の間を風が通り抜けるたびに...
京阪電車「近江神宮前」駅を降りると、深い常緑の森に朱塗りの大鳥居が映え、参道全体が穏やかな気流で満たされています。ここ近江神宮は、昭和十五年(一九四〇)に鎮座した比較的新しい社ですが、主祭神の天智天皇が都を大津に遷した一三五〇年の歴史を背景に持ち、全国十六社のみの勅祭社として格別の格式を誇ります。 天智天皇...